Solution to Traffic Accidents交通事故解決ガイド

交通事故の裁判における攻防④ 裁判官によって結論や賠償額は異なるか?

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【ご回答】
異なります。
 
同じ事件であっても、裁判官によって、正反対の結論になることもありますし、
おおまかな傾向として、
被害者側に好意的な裁判官(≒賠償額算定において、金額が高くなる傾向のある裁判官)、
被害者側に好意的でない裁判官(≒賠償額算定において、金額が低くなる傾向のある裁判官、もっというと、何らかの理屈をつけて、賠償額を減額してくる傾向のある裁判官)がいます。
 
 
特に、時間的労力的に負担の大きい判決を書きたがらず、和解で解決すること強く押して来る裁判官は(裁判官の任務からして、いかがなものかと思いますが・・・)、昨今の情勢では、
 
・保険会社側が裁判所和解案を拒絶してくることがしばしばあり、
・被害者側は、目の前にお金を積まれると、裁判も疲れたし、ある程度まとまった金額をもらえるならば、もう終わりにしてしまおう、
と弱気になりがちですので、
 
保険会社側が和解に応じやすい金額を示してくる(何らかの理由をつけて、賠償額を減額してくる)ことが多い傾向にある、と感じています。


【参考】
熊本県弁護士会の、他の弁護士の会員向けの文書でも、「近年の裁判官評価アンケートでは、個性的な裁判官が減り、良くも悪くも平準化しているように思いますが、その反面、硬直的な運用等も目に付くように思います。」との記載があります。
感じていることは、他の弁護士にも共通しているのだな、と思わされました。


【いなば法律事務所の対応】
いなば法律事務所では、熊本地方裁判所において、相当数の交通事故訴訟を常時、抱えています。
熊本地方裁判所では、裁判官の数も限られていることから、同一の裁判官にかかる事件も多いです。
そのため、所内でも、裁判官ごとの傾向について、弁護士間で可能な限り情報共有し、控訴審も見据えた訴訟追行も視野に入れています。

また、被害者側が和解に応じやすいと捉えられると、
「正しいと考える金額を当事者双方に示す」のではなく(裁判官はそうあるべきと考えます。)、
「和解で解決する」さらにいうと「仕事を終わらせる」ことを最優先に考えているのではないかと推測される裁判官(そのような裁判官のあり方は不適切と思います。)については、「よりうるさい方に寄せた」和解案、すなわち「保険会社側が応じやすい」和解案を出してくることが危惧されます。
そのようなことがないよう、安易な妥協をせず、被害者様の利益のために闘う姿勢を示していきたい、と考えております。

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